自治体の環境への取り組み【熊谷市】

更新:2025年7月10日

自治体の環境への取り組みについて地域性も併せてみていきましょう。第六弾といたしまして、埼玉県熊谷市にスポットを当ててみます。

目次

基本情報

人口は約19万人(2022年国勢調査)、埼玉県北では最大規模。2005年の合併で「特例市」に指定されています。

地理と位置

埼玉県北部、東京都心から約50~70km圏内。ほぼ平坦な荒川・利根川沿いの肥沃な土地。市域は南北約20km、東西約14km、面積は約159.8平方キロメートルで可住地面積は県内第2位。

産業構造の多様性

農業(農産出額県内上位)、商業、製造業がバランス良く発展。製造品出荷額は県内第2位(化学工業が中心)。

観光・名所・イベント

 ・「熊谷うちわ祭」は関東最大級の祇園祭とも言われ、毎年30万人以上が参加する夏の風物詩。
 ・国宝「妻沼聖天山 歓喜院聖天堂」や「熊谷桜堤」(日本さくら名所100選)、ラグビータウンとしての熊谷ラグビー場など見どころが豊富です。

猛暑の街としての特徴

 「日本一暑い街」として知られ、2018年に41.1℃の国内最高気温を記録。年間快晴日は日本一(約64日)、夏の暑さ対策にも積極的です。

ごみ減量への取り組み

1.「食べ切り」「使い切り」による食品ロス削減運動
家庭や宴会での食品ロスを防止するため、食べ残しをなくし、必要な量だけ購入・活用するよう啓発を実施しています。

2.水切り・ひと絞りで生ごみ削減
生ごみに含まれる水分を除くことで約8%の重量削減が可能とし、家庭での実践を促進しています 。

3.生ごみ処理機・コンポストの購入補助
ダンボールコンポストや家庭用処理機の購入に対して補助金を交付しており、家庭からの排出量を減らしています 。

4.雑がみ回収キャンペーンなどの資源回収促進
市民による雑がみ(古紙以外の紙)の回収イベントを実施し、家庭ごみの容積や焼却量の削減を図りました。

5.ごみ分別辞典・スマホアプリによる分別支援
 「ごみ分別辞典」やスマートフォンアプリで、分別方法や収集日を案内し、適正排出をサポートしています。

まとめ

古代から人々が居住、江戸時代には中山道「熊谷宿」として栄え、明治初期には熊谷県の県庁所在地となるなど歴史深い街です。