ごみ置き場がカラスに荒らされて困る!その理由と、ごみ出しの工夫をご紹介。ネットより効果的な対策製品は?そしてその選び方とは!

更新:2020年7月3日

 ごみ捨て場のごみ袋をカラスがつついて中のごみが道路に散乱している・・・。ごみの収集日にはよく見かける光景です。散乱したごみの片づけに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、「ごみとカラス」の問題についてそもそもの原因を確認するとともに、有効な対策、対策グッズをご紹介します。

目次

なぜごみ置き場はカラスに荒らされてしまうのか

 そもそもなぜ「カラスにごみを荒らされる問題」が発生してしまうのでしょうか。これには「カラスの増加」「ごみの出し方」の二つの課題が密接に関係しあっているようです。

 「都市部ではカラスが多い」というイメージはみなさんの中にも強いと思います。しかし実態を見てみると、平成13年(2001年)をピークに減少傾向が続いており、直近の調査ではピーク時と比較してカラスの生息数は70%減少、都庁に寄せられた苦情・相談件数は90%減少しているようです。

 しかし、いまだにごみ捨て場をカラスが荒らすという光景は日常的なものです。そもそも都市部に急激にカラスが増えて大きな問題になっていた2000年代前半に出された資料を見ると、以下のような記載があります。

増えた原因、増やされた原因

① 都会でハシブトガラスが増えた大きな原因は、食べ物となる生ごみが豊富にあることによると考えられます。

② ハシブトガラスにとっては、森林の中で木にとまって地上にある食べ物を得ることと、電柱にとまってごみ集積所に出された生ごみを食べるということはわずかな行動の変化で順応できる程度の違いだったと考えられます。

③ 栄養価の高い生ごみを食べ物にすることにより、繁殖率が高まり、雛をたくさん巣立たせることができました。

④ 人のそばにある生ごみを得ることにより、人を怖がらなくなり、巣作りもより人の近くでするようになりました。

環境省 平成13年10月9日 「自治体担当者のためのカラス対策マニュアル」の配布について

 

 このようにカラスの増加の要因について生ごみが豊富であることとが第一番に挙げられています。都市部のカラスは生ごみを食料として増えてきており、生ごみを前提にした生活を送っているものと考えられます。

 その中でもカラスの生息数の減少してきている理由としては、バブル以降繁華街での生ごみが減ってきていることがあり、もう一つは家庭から出されるごみについて対策が浸透してきたことがあります。後ほどご紹介するような対策グッズが一般化したことも大きな要因になっていそうです。

 

カラスによるごみ被害を防止するための効果的な対策とは!?

 先ほどの環境省のマニュアルでは対策として以下の4点があげられています。

カラス問題とごみ対策

① 脅しの効果を狙った防除器具は、ハシブトガラスがなれてしまうために、効果は短期的なものと考える必要があります。

② 生ごみを食い荒らされないためには、カラスからごみを物理的に遮断する方法と時間的な接点をなくす方法があります。

③ 物理的な遮断には蓋付き容器、小屋型の集積所、シートやネットをかけるなどの方法があります。

④ 時間的な遮断には、カラスが活動しない夜間や早朝に収集してしまう夜間収集があります。

環境省 平成13年10月9日 「自治体担当者のためのカラス対策マニュアル」の配布について

 これを見ても明らかなように、物理的な遮断=ごみに接触できないようにすることが重要ということですね。
 なお、4点目にあげられている夜間収集ですが、民間事業者が収集する繁華街の事業系ごみなどでは行われることがありますが、自治体の収集する家庭ごみにおいてはごく一部の自治体・地域に限られているようです。これには収集時のごみの巻き込み音など騒音の問題や夜間にごみを放置することによる放火の危険性、作業の安全確保や経費面の課題もあるようで、簡単には導入できないようです。

まず効果的なのは、ごみを出す際のちょっとした工夫

■生ごみを入れない

当たり前ですが最も効果的なのは生ごみを入れないことです。食べられるごみの多い集積所はカラスに覚えられてしまい、被害が続く傾向にあるようです。なるべく食べきる、生ごみ処理機を活用するなど、できる範囲で食品の廃棄量を減らすことが有効な対策になります。

■生ごみは見えないようにする

実はカラスはごみ袋の中に食べ物があるかどうか、目で見て判断していると言います。生ごみはごみ袋の中央に入れるようにしたり、水を絞って新聞紙にくるむなど、外から見えない工夫をすることでカラスにも狙われにくくなります。

■ごみを出す時間を守る

ごみが長時間置かれていると、その分カラスに荒らされる時間が長くなります。またカラス以外のネコやハクビシンなどは夜間に行動します。ごみは収集日の朝、明るくなってから収集時間までの間に出すことで被害を最小にすることができます。

ネット?ごみ箱?カラス対策になる商品を一挙にご紹介!それぞれの特徴や選択のポイントは?

■カラスよけネット

カラス対策ネット

カラス対策としてまず思い浮かぶのはネットではないでしょうか。ネットが向いているのは以下のような状況です。

  • 複数世帯で利用するごみ捨て場でごみの量が多い
  • 固定のごみ捨てボックスを設置する場所がなく、ごみ捨て時以外は何も置かない状態にしたい

カラスよけネットは様々なサイズのものが市販されており、ごみ袋2個くらいにすっぽりかぶせるものから、大きなものでは3m×4mのものもあり多くのごみにかぶせることができます。またたたんでしまえば小さくなるので、常設のごみ箱などを置けない場所には最適です。ネットを選ぶ際のポイントは以下のようなことがあります。

  • 十分な大きさのものを選ぶこと
  • 周囲に重りの入っているものがおすすめ

カラスよけネットのデメリットはめくれてしまうことで隙間が出来やすい点です。特に小さすぎると隙間ができるので必ずしっかり覆えるサイズを選ぶこと、また周囲に重りの入っているものなら地面との間に隙間ができにく、風でもめくれにくいためより安心です。

MARSOL ONLINE ごみネット

こちらのサイトでは様々なサイズおネットが充実しています。ご家庭や自治会の状況に応じて最適なものが選べると良いですね。

カラス除けネットのおすすめ人気ランキング

こちらのサイトでは人気のネットをランキングで紹介しています。参考にしてはいかがでしょうか。

カプサイシンが効く!カラス博士のゴミネット

トウガラシより辛い!激辛カプサイシン入りの糸で作ったごみネットです。カラスもカプサイシンの刺激には敵わないかも!?

 

■たためるネットボックス

カラス対策ボックス
  • ごみの量がそんなに多くない
  • 固定のごみ捨てボックスを設置する場所がなく、ごみ捨て時以外は何も置かない状態にしたい

こんな場合におすすめなのがたためるメッシュボックスです。簡単にたたんだり開いたりできる製品も多く、ごみ出しの時だけサッと出して使えるので普段は場所も取らずに便利です。ネットよりもしっかりフタができるため、より荒らされる可能性は低くなります。

MARSOL ONLINE カラスよけ ごみボックス

またこちらのサイトにあるように最近ではグレーやブラウンの景観にも配慮した商品も出ているので家の前に置いても気にならなくて良いですね。

のびのびカラス避けドラムネット 100

このような円柱系のネットもあります。高さ調節もできるなど、便利な工夫が沢山ありますね!

■プラスチックごみ箱

  • ごみの量がそんなに多くない
  • 固定のごみ捨てボックスを設置する場所はないが、ごみ箱を片付けておく場所は確保できる

こんな場合にはプラスチックの大きなごみ箱がおすすめです。ネットボックスのようにたたむことはできませんが、その分丈夫で長く使うことができますし、しっかりフタをすればまず荒らされる心配はありません。かなり確実なカラス対策になります。

RISU online shop植物由来キャスターペール

こちらのサイトにあるようにキャスターつきのものもあり、移動させる負担も少なくすることができます。蓋にはロック付きでこれなら荒らされる心配もありませんね!

dinos OBAKETSUカラーゴミ箱

こちらはおしゃれなキッチンやガーデンになじむカラフルなゴミ箱!キャスターもついて移動の負担もありません。こんなごみ箱ならごみ出しが楽しくなるかも?

pale×pailダストボックス

柔軟性のある素材で衝撃に強いごみ箱。車がぶつかっても割れない強度はガレージに置く場合にも安心ですね!赤い取っ手や色もかわいく、家の周囲に置いても馴染みそうでよいですね。

■常設型ごみ入れボックス

  • ごみ捨て場として常設の箱を用意する場所がある

このような条件では常設のボックスを設置する選択肢もあります。最近は集合住宅ではこのような常設のごみ捨てボックスが設置されることも多くなってきました。場所さえ事前に確保できるなら確実な対策であると言えます。

Mailo Shop カラス・スルーカゴ

こちらのサイトでは45Lのごみ袋2~3個用の小さな常設型ボックスが紹介されています。集合住宅であればより大型のものを選ぶなど、条件に応じて選択できますね。

Eunit 大容量 トラッシュコンテナ

こちらは樹脂製のコンテナです。蓋が開けた状態で止まるなど、使い勝手がよさそうですね!軽量で丸洗いしやすそうなのもポイントです。

オマケでちょっと珍しいアイデアを紹介!

■カラス対策の黄色いごみ袋

カラスが目で中身を見てごみ袋をつつくという習性を逆手にとって、カラスにとって中身が見えないように紫外線を反射する添加剤を練りこんだごみ袋が一部の自治体の指定袋としては採用されています。通常の袋と並んで捨てられていると通常の袋が優先的につつかれるようです。

■ごみ袋ぶら下げ戦法

家庭単位でごみの回収が行われているエリア限定の方法ですが、ごみ袋をぶら下げるという対策があります。これは足場が不安定だとうまくつつけないカラスの習性を利用した対策です。シンプルですが効果がありそうです。清瀬市ではカラス対策として紹介しています。

清瀬市 鳥獣被害からごみを守るために

 

おわりに。最も重要な対策は・・?

カラス対策

さてここまでごみ捨て場のカラス対策について見てきました。すぐにできる工夫から、便利な対策グッズまで様々な選択肢があることが分かりました。

生ごみ処理機やコンポスト、カラス対策ネットなどは自治体から助成金が出ている場合もあります。対策を講じる際に、お住まいの自治体のホームページを一度見てみてもよいかもしれません。

また、ごみ捨て場を荒らすのはカラスだけではなく、ネコやハクビシンなどさまざまな動物が考えられます。地域の特性も考慮して最も適した対策が取れると良いですね!