循環社会へ向けた企業のリサイクルの取組事例とは?

更新:2022年8月12日

現代では、地球環境の保護に向けて、リサイクルを推進することは不可欠です。個人・企業に関わらず、リサイクルに取り組むことは、持続可能な社会の実現への第一歩となります。

そこで今回は、リサイクルの取組事例を7つの方法をご紹介します。

目次

取組事例①:マクドナルド

取組事例_ハンバーガー

マクドナルドでは、子ども向けのハッピーセットに付随するおもちゃのリサイクル活動を定期的に行っています。
その取り組み内容は、店頭に回収ボックスを設置し、子どもたちが不要になったおもちゃを返すというもの。回収されたおもちゃはリサイクルされ、店内で使用されるトレーなどに生まれ変わります。
また、単純にリサイクルを行うだけでなく、子どもたちが実際にリサイクル活動を体験することができる環境教育の一環としても役立っています。

取組事例②:ファミリーマート

ファミリーマートでは、食品(生ゴミ)のリサイクルに力を入れています。
例えば、東京都内の約120店舗から出る余ったお弁当などの食品残渣(食品廃棄物)を回収し、食品リサイクル工場に運んで液状の飼料にします。
また、使い終った食用油(廃食用油)は専門の業者が回収し、石鹸の原料になったり、家畜のエサに添加物として混ぜたり、一部はシャンプー・リンスの原材料として再生。
実際にファミリマートでは、食用油をリサイクルしてできた薬用ハンドソープを店舗で利用しており、リサイクルの輪が形成されています。

取組事例③:ユニクロ

ユニクロでは、全国の店舗に使用済みの服を回収するボックスを設置しており、リユースできるものは難民キャンプや被災地などへ送り届ける活動を行っています。
リユースできない商品の場合は、独自の技術で商品に使えるダウン・フェザーに再生したり、CO2削減に貢献する代替燃料や防音材などに加工されたりしてリサイクルをしています。
服から服へのリサイクルはもちろん、全く異なる素材にも変えてしまう、独自のリサイクルの取り組みです。

取組事例④:Apple

取組事例_端末

Appleでは、iphoneやMacbookといったデバイスにリサイクル素材と再生可能素材を組み合わせて使用しています。
これにより、製品自体が長持ちすることに加え、将来的に製品を完全回収することができます。
また、分解ロボットを活用しながら、古くなったデバイスから、新しいデバイスに使える素材を効率良く回収できる仕組みも整えています。

取組事例⑤:コカ・コーラシステム

コカ・コーラシステムでは、コカ・コーラがグローバルに掲げる「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」を目指した取り組みを行っています。
具体的には、使用済みPETボトルを新品のPETボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」というリサイクル活動に力を入れています。
PETボトルのリサイクルでは、繊維やシートなどへの再生もよく行われますが、「ボトルtoボトル」リサイクルであれば、環境負荷の少ないPETボトルの製造が可能というメリットがあります。

取組事例⑥:ソフトバンク

取組事例_スマホ

ソフトバンクでは、回収した使用済み携帯電話の本体や電池パックなどをリサイクル処理することで、レアメタル(パラジウム、コバルトなど)や金、銀、銅などとして再資源化を行っています。
また、その他にも、リサイクル工程から生じた副産物はコンクリート・セメント原料として、本体のプラスチック素材については補助燃料や再生プラスチックとして再利用します。
携帯電話のデバイス以外でも、ネットワーク設備を更新・撤去する際に使用するケーブル、交換機、電柱などの通信設備の廃材についても、再資源化を推進しています。

取組事例⑦:三井不動産

三井不動産グループは、独自の古紙リサイクル・ループ・システムを構築し、オフィスビルや商業施設から排出される古紙をリサイクルし、オリジナルリサイクルOA用紙「都紙再生」やトイレットペーパー、段ボールなどとして再生利用しています。
また、管理運営するオフィスビルから排出される使用済みカーペットを回収し、環境対応型タイルカーペットの原料としてリサイクルし、首都圏のオフィスビルで再生利用するシステムも構築。
その他にも、生ゴミや使用済み蛍光灯や乾電池など、オフィスビルや商業施設だからこそ発生する廃棄物に対し、積極的なリサイクルに取り組んでいます。

循環社会へ向けた企業のリサイクルの取組事例とは?まとめ

特に企業の積極的なリサイクルへの取り組みは、ESGの観点でも評価されるものであり、今後企業を取り巻くステークホルダーからの注目度もますます高くなっていくでしょう。