リサイクル率が驚異の81%!日本一細かいごみ分別の自治体はどこか?

更新:2021年11月13日

ごみ分別方法は自治体により様々であります。日本一細かいごみ分別の自治体は、どの都道府県の、どの市区町村か、皆さまはご存じでしょうか。
それは、徳島県上勝町となります。なんとごみの分別数は、13種類45分別(2016年~)。焼却・埋め立てごみをできる限り減らし、なおかつ処理にお金がかからないよう考えた結果であります。

そこで今回は、日本一細かいごみ分別の徳島県上勝町についてご紹介いたします。


世界が注目する日本一細かいごみ分別をする上勝町とは?

日本一細かい_山林

徳島市内から車で約1時間、徳島県のほぼ真ん中にあたる勝浦川上流域に上勝町はあります。総面積の85.4%は山林で平地は少なく、標高100〜800メートルの間に点在する大小55の集落に、約800世帯1,580人が暮らしています。
上勝町は、2003年に「2020年までに焼却や埋め立てをせずにごみをゼロにする」ことを目標に掲げ、日本で初めて「ゼロ・ウェイスト」宣言を行った町であるのです。

「焼却や埋め立てをせずにごみをゼロにする」とは、かなりハードルの高い目標ですね。


日本一細かいごみ分別の収集とは?

日本一細かい_パッカー車

上勝町に「ごみ収集車」はありません。
町民は自家用車で町内唯一のゴミステーションまで持ち込みます。手間はかかりますが、ゴミステーションは年末年始以外休まないため、どんなごみでも自分の都合のいい時に出せるというメリットもあるのです。

運搬支援

「運搬支援」は車に乗れないなど、自分でごみを運べない人のための制度。登録した人の家には奇数月に伺い、ごみを回収します。料金は無料。(粗大ごみは有料) また、ご近所の方が運んであげるなど助け合いもあります。

小さな町だからこそできることですが、逆に小さな町でないとできないことですね。


日本一細かいごみ分別の種類とは?

日本一細かい_グリーン

分別の種類は、13種類45分別。(1)から(13)の数字は大きな分類、その下にある品目が45分別です。

(1)まだ使えるもの

自分では使わなくなったけど、まだ使える「もったいない」物は、ゼロ・ウェイストセンター内にある「くるくるショップ」に持ち込むことができます(町民のみ)。また、ショップ内の展示品は、誰でも無料でお持ち帰り可能です。

(2)生ごみ

ゴミステーションでは生ごみの受け入れはしていません。
生ごみは堆肥にします。自分でリサイクルできる唯一の資源なのです。

(3)金属類

リサイクル可能となり、収入になる資源です。収入になる、あるいは無料となります。
・アルミ缶、スチール缶、スプレー缶、金属製キャップ、雑金属

(4)紙類

リサイクル可能となり、収入になる資源です。収入になる、あるいは無料となります。
・新聞チラシ、段ボール、雑誌雑紙、紙パック(白)、紙カップ(白)、紙パック(銀)、硬い紙芯、シュレッダーくず
※「その他の紙」は、お金がかかります。

(5)布類

リサイクル可能となり、収入になる資源です。収入になる、あるいは無料となります。
・衣類、毛布
※「その他の布類」は、お金がかかります。

(6)バイオマス類

リサイクル可能となり、収入になる資源です。収入になる、あるいは無料となります。
・廃食油
※「 割り箸、木竹製品」は、お金がかかります。

(7)プラスチック類

リサイクル可能となり、事業者が処理費のほとんどを負担する資源です。
・「プラスチック製容器包装」「白トレイ」「ペットボトル」「プラスチック製キャップ」は、少しだけお金がかかる、あるいは無料となります。【容器包装リサイクル制度】に基づいてリサイクルしています。
・「その他のプラスチック」は、お金がかかります。

(8)びん類

リサイクル可能となり、事業者が処理費のほとんどを負担する資源です。
・「一升びん、ビールびん」は、収入になります。
・「透明びん」「 茶色びん」「その他の色のびん」は、少しだけお金がかかる、あるいは無料となります。

(9)危ないもの類

リサイクル可能となり、お金がかかる資源です。収入になります。
・廃バッテリー、ライター
※「陶磁器、ガラス類」「鏡、水銀体温計」「電球、蛍光灯」「乾電池」は、お金がかかります。

(10)粗大ごみ

リサイクル可能となり、お金がかかる資源です。収入になります。
・金属製
※「木製」「布団、絨毯、カーペット、畳」は、お金がかかります。
※「塩ビ製品、ゴム製品など」は、お金がかかります。(リサイクル不可)

(11)燃やさなければならないもの

リサイクル不可能となり、お金がかかるごみです。
・どうしても燃やさなければならないもの、紙おむつ、生理用品、ペットシート、トイレ砂

(12)埋めなければならないもの

リサイクル不可能となり、お金がかかるごみです。
・どうしても埋めなければならないもの

(13)お金がかかるもの

リサイクル可能であり、住民が処理費を負担する資源です。お金がかかります。
・廃タイヤ、廃消火器、特定家電

●社会貢献活動による回収

企業などが自主的に行っている回収プログラムであり、趣旨に賛同する町民が参加しております。
・インクカートリッジ:上勝中学校 × ベルマーク運動
・いろどりなど出荷用シール台紙:(株)日誠産業
・歯ブラシ:ライオン(株) × テラサイクル
・シャンプー、洗剤類のつめかえパック:花王(株) × テラサイクル

より詳しい分別ガイド

持ち込むからこそ、これほど細かい分別ができるのですね。



日本一細かいごみ分別のAdvice

家の中に45個のごみ箱を用意する必要はありません。よく出るものは家庭によって違うので、家庭での分別は様々です。
多くの人が、10前後のごみ箱を使っているようです。家の中で何を分けておくか、どんな呼び方か、それはお好み。
あまり出ないもの、分別がわからないものはひとまとめにしておいて、ゴミステーションでスタッフに聞いてください。だから、45分別を完璧に覚える必要はありません。

各家庭でそれぞれの運用方法があり、それをサポートしてくれるゴミステーションのスタッフさんに感謝です。


日本一細かいごみ分別「ゼロ・ウェイスト」に関するデータ集

【政策】ゼロ・ウェイスト宣言
【計画】ゼロ・ウェイストタウン計画(中期計画)
【リサイクル】資源分別ガイドブック・分別辞典
【リサイクル】分別したら何になるのか?2019
【普及・啓発】ゼロ・ウェイスト認証
【普及・啓発】ちりつもポイントキャンペーン
【統計】ごみ処理統計グラフ


リサイクル率が驚異の81%!日本一細かいごみ分別の自治体はどこか?まとめ

上勝町の「SDGs」を心がけた様々な取り組みは、町の隅々まで行き渡り、人々の生活にしっかりと馴染んでいます。国や企業の取り組みも大切ですが、私たちが毎日欠かさず行う小さな取り組みの積み重ね大事ですね。
ごみをどう処理するかではなく、ごみを出さない生活を心がけることが、持続可能な社会づくりに対して私たち個人が貢献できることですので、ひとりひとり小さな取り組みから始めましょう。