助成金あり!悪臭や虫の対策にもなる家庭用「生ごみ処理機(コンポスト)」とは?

更新:2020年11月27日

料理をすると必ず出る“生ごみ”。臭いが気になるし、水分を含んでいるので周りが汚れないか気になったり、虫の発生を恐れたり、ごみ収集日までの扱いに困ることも多いのではないでしょうか?。

そこで今回は扱いに困ったり、苦労したりしないためのおすすめグッズ、「生ごみ処理機(コンポスト)」についてご紹介します。

目次

生ごみの状況

環境省の生ごみの分類と発生・処理状況の資料によると下記のようになっています。

排出されるごみの約63%が生活系ごみ、約34%が事業系ごみとなっている。このうち生ごみの占める割合は、生活系ごみで約24%(生活系ごみ全体の約38%)、事業系ごみで約11%(事業系ごみ全体の約31%)となっており、全体では約34%となっている。
なお、ごみの総排出量は、第二次石油危機の昭和54年度以降にやや減少傾向が見られた後、昭和60年度前後から急激に増加し、平成2年度からは横ばいないし微増傾向が続いてきたが、平成13年度からは2年連続でわずかに減少している。(平成14年度における総排出量は 5,161万t)

生ごみの分類と発生・処理状況

生ごみの割合が高いのは知っていましたが、数字で見るとその量に驚きます。 


生ごみの減量方法

ごみ減量のための生ごみ処理機

生ごみの減量について各地方自治体でも呼びかけを行っています。たとえば富士市では、下記の5つの方法を紹介しています。

方法1 食品ロスをなくす

 「食品ロス」とは、「まだ食べられるのに捨てられている食べ物」のことです。

方法2 調理方法を工夫する

 生ごみを水に濡らさないことは簡単で効果的な減量方法です。

方法3 水切り

 水を切るだけでごみの減量につながる他、悪臭などの予防にもなります。

方法4 乾燥

 生ごみを乾燥させることで、中に含まれる水分量を大幅に減らすことができます。

方法5 生ごみの自家処理

 生ごみを、各家庭で堆肥にして使用したり、乾燥させて重量を減らしたりする方法です。

生ごみ減量方法いろいろ

水分をいかに減らすかがポイントとなりますね。この中から今回は、生ごみの自家処理「生ごみ処理機」について詳しく見ていきます。

 

生ごみ処理機の種類

生ごみ処理機(コンポスト)

「生ごみ処理機」とは、生ごみの減量化に向け、メーカーが家庭用に開発したもの。コンパクトでキッチンに置いても目立たないものや、屋外に置いて堆肥を生成できるものまで、形状や処理方法が様々なタイプが販売されています。今回は処理方法別にメリット・デメリットを紹介します。

■乾燥式
生ごみに熱や風を加えることで、生ごみの水分を蒸発させ、カラカラに乾燥させるのが、乾燥式。量販店などで売られている生ごみ処理機の多くが、乾燥式といわれています。
【メリット】
キッチンの隅や収納棚に置けるコンパクトなサイズのものが多く、場所をとらないのが特長です。またデザイン性が高いものもあり、キッチンをおしゃれに保ちたい人にもおすすめ。比較的安価に購入できるので、初めて買う人にはピッタリです。
【デメリット】
電気を使用するので、ランニングコストがかかります。処理するときに発生する音が気になることも。また、処理後に本体の洗浄が必要な機種もあるので、どの程度のコストや手間がかかるのかを、調べたうえで購入するようにしましょう。

■バイオ式(コンポスト)
バイオチップなどの基材になる材料と生ゴミを混ぜ、微生物の働きで分解させる方式です。微生物が生ゴミを水と炭酸ガスに分解し、容量をおよそ1/10以下に減らします。
【メリット】
有機肥料が作れるのが特長。一カ月ほどで堆肥ができ、液体肥料が抽出できるものもあるため、家庭菜園や庭いじりが好きな人にはぴったり。また電気を使わないタイプが多く、電気代がほとんどかからない。さらに音がほとんどしないのもメリットといえるでしょう。
【デメリット】
バイオ式は生ゴミ以外にも基材を投入する必要があるので、サイズが大きいものがほとんど。主に屋外に置くのが一般的で、キッチンに置きたい人には不向きといえます。基材を定期的に入れ替える必要があるので、やや手間がかかるでしょう。

省スペースな「乾燥式」はキッチンに置いて生ごみ専用のごみ箱代わりに使用することができそうです。また、堆肥が作れる「バイオ式(コンポスト)」は、ガーデニングや家庭菜園を楽しまれている方に良さそうですね。皆さんはどちらがお好みでしょうか?

 

生ごみ処理機「乾燥式」

「乾燥式」生ごみ処理機で、おすすめの商品を3つ紹介します。

【パナソニック】家庭用生ごみ処理機 温風乾燥式 MS-N53
こちらのパナソニック製品は臭わず、ゴミの量が減り、しかも楽!との声が多く人気です。

【島産業】パリパリキューブ ライト PCL-31-BWR
電気ポット並みにコンパクトで、低価格!初めての生ゴミ処理機、少人数世帯におすすめです。

バイオクリーン】バイオクリーン BS-02
補充材不要!バイオ式(コンポスト)なのに「ごみを入れるだけ」で、24時間後には肥料が完成します。簡単で見た目もおしゃれ!

乾燥式の生ごみ処理機は、概ね1万~3万円くらいのようです。

 

生ごみ処理機「バイオ式(コンポスト)」

「バイオ式(コンポスト)」生ごみ処理機で、おすすめの商品を3つ紹介します。

【リブウェル】キッチンコンポスト
マットなカラーでおしゃれなコンポストです。使い方もとっても簡単。生ゴミをEM菌を入れて混ぜるだけ。

【アイリスオーヤマ】エココンポスト
庭置き専用のコンポスト。大きいものだと160Lまで生ごみを入れられるモデルもあります。

【グリーンパル】生ごみ処理 EMエコペール 18L
18Lと大容量なのに低価格で人気の商品。雑草や落ち葉なども入れられるので、庭掃除の際も便利。

バイオ式(コンポスト)の生ごみ処理機は、概ね1万円以下のようです。

 

生ごみ処理機の助成金

生ごみ処理機の助成金

自治体によっては、生ごみ処理機(コンポスト)を購入する際の助成金制度があるようです。府中市の場合を見てみましょう。

■補助対象機器
1.機械的に厨芥類の容量を減少させ、又は堆肥化させる生ごみ処理機
2.土中の微生物を利用して厨芥類を堆肥化させる生ごみ堆肥化容器

■補助対象者
市民又は府中市内に事業所を有する方で、ごみ減量化処理機器を購入し、市内の住居又は事業所に設置する方

■補助金額
購入金額の2分の1または4分の3(いずれも上限は2万円)

注:購入した機器により補助金額が異なる

ごみ減量化処理機器の購入費補助

購入を検討する際、お住いの自治体に助成金制度があるかを調べてみるのがおすすめです。

 

助成金あり!悪臭や虫の対策にもなる家庭用「生ごみ処理機(コンポスト)」とは?!まとめ

生ごみを減らすことは、ごみの排出量を減らすだけでなく、ごみの焼却効率UPにもつながるそうです。様々な生ごみの減量方法がありますが、中でも自治体に助成金制度がある「生ごみ処理機(コンポスト)」の導入を検討してみるのは、いかがでしょうか?